日本の小学校2005年08月24日 14:27

アメリカ駐在家庭の小学生の多くが、6月・7月だけ日本に
戻って、日本の小学校に「体験入学」というものをします。
いずれ日本に本格的に戻った時に日本の学校になじみやすく
するためです。我が家の娘もご多分にもれず体験してきました。
日本の小学校にあってアメリカの小学校にないものって、
けっこういろいろあるのです。

たとえば、給食。給食当番で「カレーが平等によそえるか」
ということ一つとってみても、アメリカでは味わえない
どきどき感のようです。
それから、「残さずきちんと食べましょう」なんて教育は、
アメリカではしてくれません。だいたい、レストランでも
大きなお皿に山盛りの料理がどどーんと出てきて、
「それ食べてたら太るはずだわ」と思って見ていても、
たいていの人はごっそり残したりしています。
日本の小学校では、栄養士さんが栄養のバランスのことから
調理の流れまで子供達に教えてくださる機会もあって、
本当にすばらしいことだと思います。

あと、掃除当番もアメリカにはありません。
「XX君、そうじサボっちゃダメなんだよ!」みたいな
やりとりは日本の小学校ならでは、ということになります。
ある日娘が「きょう、サトウくんと‘からぶき’をやったよ」
と得意気に語っていて、なんとも眩しかったものです。
決められた仕事を仲間と協力してやる、ということを
自然と覚えられるのですから、親としてはありがたい事です。

極めつけは、子供だけでの登下校。これは未経験の子供に
とってみたらなかなか刺激的なことのようです。
お友達と歌をうたいながら歩く、お友達が先に行ってしまって
悲しかった、通学路と違う道を帰ってきて怒られた、
大きなカラスがいて恐かった・・・何気ない一幕なのですが、
外国に住んでいると、自分の思い出とも相まって、
なんともキラキラした、甘酸っぱい体験に思えてきます。
手に入らないから、よけいに貴重に感じるのかもしれません。