アメリカの学校って厳しいかも2005年12月06日 13:47

欧米流のしつけは、日本のそれと比べて厳しいと
言われています。確かに、アメリカは日本よりも
スーパーで大の字になって泣き喚いている子は
ずっと少ないのです。
いくら駄々をこねても、親は冷静に言って聞かせて
います。「いい加減にしなさいっ!」という感じで
怒鳴っている人は見たことがありません。

そもそも子供好きではなかった独身時代は
もちろんのこと、自分に子供ができてからも、
わりと最近までそれはとても良いことのように
思っていました。
だけど、最近ではそのしつけの仕方が、どうも
犬のしつけを思い起こさせるのです。

学校でも「ペナルティ」「ご褒美」が多用されます。
学校によって厳格なルールがあり、注意の回数に
よって、レッドカードをもらう、廊下に出される、
校長室でお説教、親に連絡、という具合に、
ペナルティがあらかじめ明確になっています。
逆に良い子であれば、胸にシールを貼って
もらえたりします。
教室ではとにかく「やんちゃは許さん」
ということなのです。

そこに、子供側の事情はあまり重要視されません。
子供にストレスがたまってて思わず反抗的な
態度になってしまったとしても、それはそれ、
これはこれ。複雑な子供の心の内をあれこれ察する
ということは一般的ではないようです。
悩みごとがあるならスクールカウンセラーの
ところへ行って相談しなさい、ということ
なのでしょう。
自分で主張しないかぎり、自分を守れないという
訓練が、すでに始まるのです。

きっぱりしてて良いようにも思えますが、
小学校の教育現場でも分業化が進んでいるのって、
まだ私にはしっくり来ません。
日本の制度だと担任の先生への負担が大きすぎて
これまた問題になっているようですが、
これぞ決定版といった、隙のない方法論で
人間を調教するのはどうかとも思います。
子供へのアプローチのパターンは無限大なのですから。
人間のグレーゾーンの存在をもうちょっと認めて、
微妙なさじ加減でもって、子供に接して欲しいと
思ってしまいます。
これって甘いんでしょうね。きっと。