ニューヨークへの旅(帰路にて)2006年01月07日 06:58

ニューヨークの話、最終回です。
たらふく食べて、ひとつ良い買い物をして、いよいよ
アムトラックでの帰り道。
今度は日本食材店で日本のおかしや日本のパン、それから
日本の倍の値段のする日本の雑誌を買い込んで、
準備は万端。いざピッツバーグへ出発!と思ったら、
乗った電車が違ったのです。
確かに車掌さんに確認したのに・・・違った。

ほかにもだまされた乗客はたくさんいて、彼らがざわざわと
騒ぎだして気がついたのでした。それから車掌さんが彼等に
次の駅で降りて乗り換えれば大丈夫ということを説明していて、
それを横で盗み聞きして、早々に降りる支度。
寒い吹きさらしの駅でしばらく待つはめになりました。

その後無事、「ピッツバーグ行き」の電車に乗ることが出来、
お菓子などをつまみ、雑誌を読みながらのんびりしていたら、
今度は途中で一時停止したまま動かなくなってしまったのです。
アムトラックはそういうことがたびたびあるので、またかと
思いながら10分、20分・・・。それでもまだ動かない。
そうしたら車内アナウンスがあって、どうやら踏切りで
車と接触したらしく、車両に故障がないか確認できるまで
停車するとのこと。
車内は一瞬どよめきましたが、列車の旅ってそういうものなのか、
周りを見回しても、みんなそれぞれ、平然とのんびりと待つ
姿勢に入っていて感心しました。いらいらして文句言う人は
一人もいませんでした。

そして1時間たち、2時間、3時間。それでもまだみんな
平常心。辛抱強いと思っていた我々も、さすがにげんなり
してきた4時間後にようやく発車しました。
そして到着したのは、もう夜の11時半。昼食はスナック程度、
夕食は完全に食べられなかったので、お腹がぺこぺこだった
のですが、食べるところはもうどこも閉まっているし、
子供はもう寝こけてしまったので、空腹を我慢して
予約しておいたピッツバーグのホテルに直行しました。
ニューヨークでへたに胃をのばしてしまっていたので、
この空腹は辛かった!しまいには吐き気まで襲ってきた。
私って飽食の現代人の典型なのだな、と自省しつつ、
旅行最後の夜は過ぎていったのでした。

本帰国が決まっている家族は、こんなトラブルもすべてが
「こりゃ、いい思い出になるね」で済んでしまいました。
たしかに、楽しかったかも。
困ったことに、旅って、帰ってきたとたんにまた行きたくなる
んですよね。また行きたいなあ。