クリスマスの感傷2005年12月26日 14:01

クリスマス。やはり日本のクリスマスとは
ちょっと趣きが違います。
クリスマスイブの雰囲気は日本の大晦日のようです。
25日はほとんどの店が閉まるので、24日は
買い出しの日、という雰囲気で、お店に行っても
どのレジも行列。まだプレゼントを買っている人も
いました。(かく言う私も包装紙を買いに行きました。)

同じアメリカでも土地柄の違いか、自分の状況の違いか、
ここオハイオでのクリスマスとニューヨークに
住んでいた時のクリスマスとでは、雰囲気が違います。
ここでは、「家族が久しぶりに集まるからたくさん
おいしいもの買っておかなくちゃ」という様子の老夫婦が
うれしそうに買い物していたり、家族と集まって
食事をしていたりという風景をよく目にするので、
本当に日本の年末年始のようです。

ニューヨークでは、観光客で賑わっている一方で
マクドナルドには一人でぽつんとハンバーガー
食べている人もいたりします。だけどだからこそ
いつも不機嫌な店員さんが優しかったり
街中に溢れている光と音楽が、よけいに
身に染みて、あたたかく感じられました。
いつもあんまりいいことないけど、でも
今日はなんだかいい日だな、なんて思えるのです。

ロックフェラーセンターの豪華なクリスマスツリーと
小さな自分との距離をすごく感じて、ちょっと胸が
切なくなったりもしました。
大都会のクリスマスって、そんなふうに感じている人が
いっぱいいるんだろうな。
でもやっぱり、あたたかいクリスマスでした。

タイとアメリカ2005年12月24日 14:48

クリスマス前でしばらく会っていない人に会う
機会も多かったので、本帰国の事を何人かには
言いました。
日本の友達にも、クリスマスカードに
「来年は帰るよー」と書いておいたので、
ぼちぼち反応が返ってきています。
もうみなさんの住所録を書き換えさせるのも
申し訳ないくらい住所が変わっています。
そして行く先々で「今までどこに住んだことが
あるんですか?」と聞かれると、「あの、
長くなりますが、いいですか?」と前置きします。

海外ではタイとシンガポールとアメリカ(二カ所)
に住んだことがあります。
たいていの人に、「いいなあ、アメリカ」と言われます。
まあ、アメリカも悪くはないのですが、どちらか?
と聞かれればタイが一番楽でした。

まず地理的に日本に近いということ。
時差なしで日本に帰ることができるのは良かった。
それから食べ物。安くておいしいので、タイに
いた時は日本よりいいと思ってしまったくらいです。
それから空気。排気ガスだらけで実は最悪なんだけど、
食べ物のにおいとか花のにおいとか、そういったものに
満ちていて、人間の存在とエネルギーがむせかえるように、
強烈に感じられるのです。よくインドに行くと人生観が
変わるっていうけど、それに近いものがあるかもしれません。

あとはやっぱり人とのコミュニケーションが楽でした。
英語は通じないけど、「照れ笑い」「会釈」これが
通じるだけで、なんと楽なことか!
言葉が通じないことに、お互いが(ここがポイント。
欧米各国ではなぜかこちらだけ。)責任を
感じているので、コミュニケーションがうまく取れなくても、
とりあえずお互い笑って済ます。これが可能なのです。
(仕事の場などではそうはいかないでしょうけど。)
あとは、「恥ずかしい」という気持ちの標準もどうやら
一緒なので、なんとなくお互い照れ笑いしてみたり。
しゃべる時のテンションとかジェスチャーも日本語と
同じでよかったので、無理がなかったんだと思います。

アメリカではとにかくなんでも「快適」ですが、
こういったコミュニケーションにおいては、
やっぱりちょっと努力がいるなーと思いました。
文化(宗教とか風土)の違いってあなどれないです。
あと15歳若かったら、「えいっ」って飛び越えられ
たかもしれないんですけどね・・・。

しつこいけど、クリスマス狂騒曲2005年12月22日 22:21

くどいようですが、この時期のアメリカって
本当にプレゼントのことで頭がいっぱいのようです。
友人、知人、親戚にあげる「義理プレゼント」で
みんな頭を悩ませているようです。
朝のニュースショー(ワイドショーのようなもの)では
「プレゼント、もう全部買った?」という会話が
毎日のように交わされ、今朝は「駆け込み買いならコレ!」
という特集をやっています。

ショッピングモール付近は平日でも渋滞していて、
いつもは穏やかなオハイオ住民も、運転が荒い!
「早く早く」というオーラをどの車も発しています。
ここまで来ると、なんのためのクリスマスプレゼント?
という気がしてきます。ぎりぎりまで買い物を
してなかったってことは、面倒くさいから先延ばしに
していたってことですよね、たぶん。
義理プレのストレスのほうが大きいんじゃないかなあ。

私といえば、もともとあげる人が少ない上に
今年の冬は毎日平均5冊くらいの通販カタログが
届いていた(勝手に届くのです!)ので、通販で
買って済ませました。
まんまと通販業界の戦略にひっかかってしまって、
ずいぶん余計なものまで買ってしまったけど・・・。
でも快適に買い物ができたからイライラするよりは
良かったかな、と自己満足しています。

アメリカの学芸会2005年12月21日 21:48

昨夜、小学校の発表会がありました。
(こちらでは発表会とか学芸会という名前は
ついてなかったけど、クリスマスにちなんだ
「劇」をやる会です。)クラスごとではなく、
1年生全員で一つの劇をやりました。
全員で100人くらいでしょうか。
役がついているのはその中の10人くらいで、
その他大勢はコーラスとナレーター。
劇の合間合間に歌が入るミュージカル仕立てで、
コーラスの子達は自分のナレーターの番が
まわってくると、マイクの前に行って
3行ほどの台詞をしゃべるのです。
(我が娘もちゃんとしゃべっていて感心。)

劇といっても、日本の学芸会のように、
練習に練習を重ね、念入りに準備されたという
雰囲気はなく、ゆるーい雰囲気のものでした。
たくさん練習したのは役についている子数人で、
あとの子供達は、たぶん、週に一度の音楽の授業で
練習しただけのようでした。
このくらいのほうが子供たちに負担がないのかな、
日本ってなんでもムキになりすぎるのかな、
と思ったりしました。
でもその一方で、日本のようにたくさん
練習した劇のほうが、感動は大きいと思います。
子供達のがんばりに涙が出てしまうくらい。
とことん練習するという経験も大切なんですよね。

あともう一つ、アメリカの小学校ではこういう
催し物を夜にやってくれるので助かります。
昨日も夜7時開演だったので、お父さんたちも
たくさん来ていました。
そもそも、入学説明会から始まって、父母会でも
なんでも、親参加のものはすべて夜行われるのです。
だから働いているお母さんも参加できるし、
お父さん達のほとんどが参加しているはず。
日本でもこういうふうにしたらいいのに、って
思います。どうしてできないんだろう???

極寒のオハイオで2005年12月20日 23:15

今日の気温は華氏0℃。摂氏で言うと−17℃です。
先週から雪も時々降ったりしていて、しかもずっと
零下なので積もった雪が全然溶けません。
その上、この気温なので溶けるどころか雪が凍って
ガリガリになっています。

でもありがたいのは、こんなに寒いのに家の中は
ぽかぽかだということ。セントラルヒーティングなので
どの部屋もぽかぽか。家の中にいると外がそんなに
極寒になっているなんて全然わかりません。
だから、天気予報も見ないでうっかり外に出ると
とんでもないことになります。
手袋を忘れて車に乗り込もうものなら、冷たくて
ハンドルが握れません。

以前、日本に住んでいた時は古〜い社宅だったので
隙間だらけで寒いのなんのって、風呂とトイレに
いたっては外気温と一緒でした。
お茶の間にだけストーブを入れて、その前にずーっと
貼り付いていたなあ。

そして今ぽかぽかの部屋の中にいて思うことは、
このアメリカの快適さは、たくさんの犠牲の上に
成り立っているのだということ。
石油のためにどんなことをしてきたか、しているか、
それを忘れてはいけないなと思っています。