安全神話2005年08月27日 21:47

先日『徹子の部屋』に兵藤ゆきさんが出て、アメリカの学校と
日本の学校の違いについて話した中で、「日本の小学生が歩いて
登下校しているのは危険じゃないか」というようなことを
言っていました。

確かに!私も以前、思っていました。
小学生が一人で歩いている時に犯罪に遭う件数が
(報道を見る限り)増えているのに、なぜいまだに子供だけで
登下校させているのか?それは昔の安全だった時代の神話に
捕われているだけじなんじゃないか?
国はもっと現実を見据えて行動を起こすべきなんじゃないか、
今すぐに!と。

だけど、先月日本に帰っているあいだは、忘れていました。
本当に不思議です。日本にいると、あんなに憤っていた自分も
どっぷりと安全神話に浸かってしまったのです。
しかも自分の子供時代と重ねて、郷愁にも浸かってしまいました。
コミュニティを信じたい、という気持ちもありました。
首からぶらさげた防犯ブザーは、気休めだとわかっていたのに。

数日前の日記には「子供だけで登下校する素敵さ」を書きました。
それも本当の事で、捨て難い成長のチャンスです。
子供がただいまと帰ってくる時の誇らし気な顔、通学路での冒険談、
友達や地域の人たちとの交流。登校初日の下校の時に、
念のためと途中まで迎えに行ったら、娘に「恥ずかしいから
来ないで。自分で帰れるから!」と怒られました。
親としては嬉しかったものです。
いったいどうやったら、安全とこれらの機会を両立できるのでしょうか。