憧れの買い物スタイル2005年08月29日 13:44

オハイオ州は、はっきり言って畑が多いところです。
いったん農地エリアに入ると延々とトウモロコシ畑が
続いていたりします。でも車で走っていて、住宅地に
入ったなーと思っていると突然どどーんとビル群が現れたりして、
一応都会の部分もあるのです。

とはいえ、オハイオの都会エリアはオフィスビルばかりが
林立していて、買い物する所とは言えません。
土日は閑散としていて恐いくらいです。
買い物をするのは郊外の大型ショッピングモール、というのが
オハイオの常識。このモール、巨大な建物の中に
デパート4つ・店鋪が50くらい入っている全天候型の
もので、真夏でも真冬でもジャージみたいな格好で
買い物をしている人々がたくさんいます。

ところが。今日行ってきた、州都コロンバスにある
Easton Town Centerというモールは、なんとも
魅力的で不思議で興味深い場所でした。
大きいというだけでなく、まるで「都会のテーマパーク」。
そう、‘都会の’お買い物エリアを模したモールなのです。

駐車場を降りて、少し歩くと、そこはまるで
アメリカ西海岸の小洒落た町の瀟洒なショッピング街。
屋根なんかありません。れっきとした屋外です。
石畳の歩道にアメリカンブランドの路面店がずらりと並び、
噴水広場があり、綿あめやレモネードを売るスタンドがあり、
オープンカフェで人々がくつろぎ、街行く人は皆おしゃれで、
ブランドもののバッグを肩にかけ手には紙袋がたくさん・・・。
本来アメリカ中西部にないものが、そこにはあるのです。

そういうモールができるっていうことは、実は
みんなそういうのに憧れて求めていた、ということです。
新鮮な驚きでした。でも考えてみたら、雑誌やテレビで
見るような、ウールのロングコートや(スノーブーツ以外の)
ブーツは中西部では着る機会ないのです。車で移動、買い物は
暖房の効いた屋根の下ですから。そりゃあ、おしゃれな人は
フラストレーション溜まります。
オープンカフェだって、モールの端のレストランに
ごくまれにあったりしますが、目の前は駐車場ですから、
全然くつろげません。

そんな状況だったので、私も去年の冬はロングコートも
たんすの肥やしだったのですが、今年はこの
「都会のテーマパーク」に行って、マフラーや手袋を
着用して白い息を吐きながら、「都会で買い物するワタシ」を
演じて来るつもりです。ああ、楽しみ!

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